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冠詞 (a / an / the)

英語の最小単位の肝

a/an は「どれでもいい一つ」、the は「お互いわかる特定のそれ」。

a/an は初出・不特定、the は2回目以降・文脈から特定できるもの・この世に一つだけのもの (the sun, the moon)。国名・言語・複数の総称には無冠詞が多い。

深掘り

なぜそうなるか
冠詞は『話し手と聞き手の間で、これからどの名詞を共有するか』を予告する記号。a/an = 『相手はまだ知らない一つ』、the = 『お互いがどれを指しているか分かっている特定のもの』。日本語にはこの仕組みがないので最大の壁。古英語では the は元々『あれ』と指差す指示代名詞だった (this/that の親戚) ので、『指で示せる感』が core。
使う場面
a/an: (1) 初めて話題にする:〈I have a dog〉(2) 一例として挙げる:〈A scientist needs patience〉(3) 単数の総称:〈A bird flies〉。 the: (1) すでに話題に出た:〈The dog is friendly〉(2) この世に1つ:〈the sun, the moon, the President〉(3) 文脈で特定できる:〈Pass the salt〉(食卓に1つ)。
日本人がやりがちなミス
(a) 冠詞を全部省略:〈I have dog〉× → 〈I have a dog〉○。可算名詞単数は必ず冠詞か所有格が必要。(b) the を使いすぎ:〈I love the music〉(間違いではないが『その音楽』限定)→〈I love music〉(音楽全般を愛する) のほうが多くの場面で正しい。
似た構文との違い
無冠詞 vs the: 国名は通常無冠詞 (Japan, France) だが、複数形・連邦は the (the United States, the Netherlands)。楽器は the + 楽器 (play the piano) だがスポーツは無冠詞 (play tennis)。物質名詞は無冠詞 (water, music) が原則。
覚え方のコツ
a/an = 『1つの (= 不定の)』、the = 『その (= 指で示せる)』。決め方フローチャート:(1) 数えられる? → No なら無冠詞 / Yes なら次へ。(2) 単数? → No なら -s か無冠詞 / Yes なら次へ。(3) 相手が特定できる? → Yes なら the / No なら a/an。発音ルール: a + 子音音、an + 母音音 (an hour ○、a university ○ 〔ユー音〕)。

例文

  • I saw a cat. The cat was orange.
    猫を見た。その猫はオレンジ色だった。
  • She plays the piano.
    ピアノを弾く。
  • I love music.
    音楽が好き。