多読の始め方 — レベル別に 52 本から選ぶ

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多読とは、辞書に頼らず読み進められる易しい文章を数多く読む学習法です。難しい文章を精読するのとは目的が違い、読む速さと、英語を英語のまま処理する感覚を育てます。この記事では始め方と、レベル別の選び方を説明します。

多読と精読は別の練習

英語の読み方には、大きく分けて 2 つの練習があります。ひとつは短い文章を辞書と文法書を使って徹底的に解く精読。もうひとつは、辞書を引かずに読み進められる易しい文章を大量に読む多読です。

精読は、構造の理解と語彙の精度を上げます。多読は、読む速さと、日本語に置き換えずに英語のまま処理する感覚を育てます。どちらかで代用できるものではなく、両方が要ります。ただし、日本の学習環境では精読に偏りやすく、多読の時間が足りていないことがよくあります。

多読のルール

辞書を引かない

知らない語が出てきても、飛ばして読み進めます。これは手抜きではなく、多読の目的そのものです。文脈から意味を推測する経験を積むことと、読む流れを止めないことの両方が狙いです。

辞書を引きたくなる頻度が高いなら、その文章は多読には難しすぎます。素材を替えます。

わからなければやめる

読み始めて面白くない、あるいは難しくて進まないと感じたら、途中でやめて別の文章に移ります。1 本を最後まで読み切ることに価値はありません。読んだ総量が増えることに価値があります。

易しすぎるくらいから始める

自分の実力よりやや下と感じる水準から始めます。9 割以上の語がすでに知っている状態が目安です。物足りなく感じても、その水準で速く読める経験を積んでおくと、一段上げたときの負荷が下がります。

多読で伸びるもの、伸びないもの

多読で伸びるのは、まず読む速さです。同じ構造を何度も処理するうちに、いちいち日本語に置き換えなくても意味が入ってくる範囲が広がります。あわせて、既知の語を実際の文のなかで何度も見ることになるので、訳語としてしか知らなかった語の使い方が具体的になります。

一方で、多読だけでは伸びにくいものもあります。知らない語は飛ばすのが前提なので、新出語彙の量は増えません。複雑な構文の正確な理解も、飛ばして読む練習では詰められません。だからこそ、多読は精読や語彙の復習と組み合わせるものだとされています。多読が万能なのではなく、他の練習では埋まらない部分を担当しています。

レベルをどう上げるか

同じ水準の文章を何本か読んで、辞書を引きたい衝動がほとんど起きなくなったら、ひとつ上へ移ります。目安は読む速さです。前より速く、止まらずに読み切れているなら、その水準は身についています。

上げたあとで進まなくなったら、下げ直して構いません。多読では、水準を行き来すること自体が普通の運用です。CEFR のレベル表記はあくまで目安で、話題によって体感の難しさは変わります。知っているテーマの B1 は、知らないテーマの A2 より読みやすいことがあります。

続けるためには、1 回あたりの分量も決めておきます。1〜2 分で読み切れる長さを 1 日 1 本。これなら読む時間より、開くかどうかを決める時間のほうが長くなりません。

Miivo の多読ライブラリから選ぶ

Miivo の多読ライブラリには、1〜2 分で読み切れる短い文章が 52 本あり、CEFR の A1 から B2 までのレベル別に並んでいます。内訳は A1 が 7 本、A2 が 12 本、B1 が 20 本、B2 が 13 本です。1 本は 100 語から 200 語程度なので、1 日 1 本でも負担になりません。

初めてなら A1 から順に読んでいきます。A1 の 7 本を辞書なしで読み切れたら A2 へ、という進み方が素直です。読了は自動で記録されるので、どこまで進んだかを自分で管理する必要はありません。

多読のルールでは辞書を引かないと書きましたが、読み終わったあとに気になった語を確認するのは別です。Miivo では本文の単語をタップして意味を確認でき、単語帳に保存すれば復習にも回せます。読んでいる最中は止めず、読み終わってから拾う、という順番にします。

各記事には、読んだあとに理解度を確かめる問題がついています。正解できたかどうかより、答えに迷った箇所がどこだったかを見るために使います。迷った箇所が語彙なのか、文のつながりなのかで、次にやるべき練習が変わるためです。

無料プランでは月に 3 本まで新しい記事を開けます。一度開いた記事の読み直しは同じ月のうちは追加で数えられないので、同じ記事を繰り返し読む使い方とは相性がよくなっています。多読は本来、量を読む練習なので、本格的に進めるなら本数の制限は外れていたほうが動きやすくなります。

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