英文法を学び直す順番 — 19 レッスンの並びに沿って

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文法を学び直すとき、参考書を最初から読み通そうとして途中で止まる人は少なくありません。順番を、網羅性ではなく使用頻度で組み替えると続きます。この記事では A1 から B2 までの 19 レッスンの並びと、その理由を示します。

参考書の順番で挫折する理由

文法書は、体系の説明として正しい順番で書かれています。品詞から始まり、文型、時制、と積み上がる構成です。ただしこれは「文法を説明するための順番」であって、「使えるようになるための順番」ではありません。

実際の英語では、ごく一部の構造が繰り返し出てきます。時制であれば現在形と過去形、現在完了。これらを扱えるようになるだけで、聞ける英語と読める英語はかなり増えます。一方、参考書の後半にある構造は、出てくる頻度が下がります。頻度の低いものに序盤の体力を使うと、頻度の高いものに到達する前に力尽きます。

順番の原則

頻度の高いものから土台を作る

最初に固めるのは、現在形・現在進行形・過去形です。これらは英語のほぼすべての文に関わります。そのうえで冠詞と助動詞を扱うと、自分で文を作るときの精度が上がります。

混同しやすいものは隣に置く

will と be going to、動名詞と不定詞、a と the。似た構造は、離して学ぶと違いが見えません。隣り合わせで扱って、どちらを選ぶかという形で覚えるほうが定着します。

理解した構造を動画のなかで見つける

レッスンで理解しただけの文法は、数日で薄れます。学んだ直後に、その構造が実際に使われている場面を英語の動画や文章のなかで探すと、知識が用例と結びつきます。探す作業そのものが復習になります。

19 レッスンの並び

Miivo の文法レッスンは CEFR のレベル別に 4 つのまとまりになっています。A1 が 4 本、A2 が 5 本、B1 が 6 本、B2 が 4 本の計 19 本です。

A1 では、現在形、現在進行形、過去形、冠詞を扱います。英語の文をひとつ作るのに最低限必要な部品です。A2 では、現在完了、助動詞、比較級と最上級、used to と would、可算名詞と不可算名詞。過去と現在をつなぐ表現と、量や程度を表す表現が入ります。

B1 では、仮定法、関係代名詞、受動態、動名詞と不定詞、未来表現、冠詞の深層。文を長くつなぐ構造と、選択に迷う構造が中心です。B2 では、間接話法、現在完了進行形、助動詞の完了形、wish と if only。話者の態度や、実際には起きなかったことを表す表現が並びます。

日本語話者がつまずきやすいところ

学び直しで手こずる箇所には、日本語の構造との差から来るものが多くあります。代表的なのが冠詞です。日本語には対応する仕組みがないため、規則を覚えても運用のたびに迷います。a と the の区別は「初めて出す情報か、すでに共有されている情報か」という観点で捉え直すと、規則の暗記より判断しやすくなります。

時制もずれやすい箇所です。日本語の「〜した」は、英語の過去形と現在完了のどちらにも対応しうるため、和訳から入ると区別がつきません。現在完了は過去の出来事そのものではなく、それが今にどうつながっているかを表す形だ、と役割で覚えるほうが混乱しません。

可算と不可算の区別も同様で、日本語の名詞は数を明示しないため、感覚が育っていません。個体として数えられる形をしているかどうか、という基準で語ごとに覚え直すことになります。

1 レッスンの進め方

各レッスンには、日本語の解説、例文、なぜその形になるのかという成り立ちの説明、日本語話者がつまずきやすい点、似た構文との違い、そして小テストが入っています。読んで終わりにせず、小テストまで通すと、理解したつもりの箇所が洗い出せます。

間違えた問題は、解説を読んだあとで同じレッスンをもう一度開き直します。すぐに正解できるようになったら次へ進みます。1 日 1 レッスンのペースで進めれば、19 本は 3 週間ほどで一巡します。

ただし、無料プランで新しく開けるのは月 3 レッスンまでです。この枠のままなら、一巡には半年ほどかかる配分になります。一度開いたレッスンの開き直しは同じ月のうちは追加で数えられないので、復習は枠を気にせず回せます。上の 3 週間というペースは、本数の上限がない Pro での話だと思ってください。

一巡したら、二巡目に入ります。初回は理解、二巡目は定着の確認という役割分担です。二巡目で詰まったレッスンだけが、本当に弱い箇所です。初回にわかったつもりになっていた箇所は、ここで洗い出されます。

文法を動画に戻す

学んだ構造を定着させる一番手軽な方法は、動画の字幕のなかで実物を見つけることです。仮定法を学んだ日に、字幕のなかで if 節を見つけて、どの型かを判断してみる。それだけで、知識が用例に結びつきます。

意味の取れない行があれば、その行の日本語訳を開いて確かめられます。文の背景や含みまで踏み込みたいときは、動画ごとに用意された解説記事と重要語句があります。レッスンで覚えた形が、実際の会話でどう使われているかを照合する用途に向いています。

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